愛しの愛犬たちとの散歩距離ですが、正直なところ具体的な目安というものを線引きするのも難しいでしょう。基本的な理論値として提示されているのはあくまで統計的なものであって、必ずしも飼っている犬達がその距離を歩けば満足するということでもないのが実際のところです。目安というところでしょうか、活発な子であれば休憩を挟んでしまうともっともっとといわんばかりに散歩距離をドンドン延ばして行こうとする子もいます。ただ体力的なものが元々少ない子であれば直ぐにバテテしまうこともあります。犬だから長くすればいいというものでもなく、また歩かせる距離が長ければ良いということでもないのです。具体的に歩かせた方が良いという目安については、中には体重の半分に相当している距離を歩くことがいいとも言われています。一回の散歩で可能ならそれも良いでしょうが、もし無理なら一日に複数回に分けて散歩をすることも一つの手段となっています。
きちんと散歩をしてあげることでようやく運動させてあげられるということなのを大前提にして、距離については飼う事になる犬の特性に合わせてあげることが一番肝心となります。十分な運動量といっても、データで明確にされている距離を歩かせてあげることが一番最適だと信じて疑わない人もいると思います。あくまで目安となっていますからそこのところは愛犬の性格に合わせての散歩をすることを心がけましょう。
散歩に使用するコースですが、専門的に研究されている人から言わせれば自然の多いところへの散歩コースへと時々は連れて行ってあげることが大事だといわれています。そこで何をするのかというと匂いを嗅ぐ事で今まで自分達が知らないような情報を得ることで社会における経験値を積み上げていくことを目的とした内容のある散歩が重要となります。ただ長ければいいということでもなく、その散歩内容が犬自身にとってどのくらいいい意味で影響を与えているのかというところが焦点といえます。もちろんそういった様々な匂いが集合しているところには犬自身にも悪影響を及ぼすようなものもあるため注意は必要となりますが、犬自身にとってはとても有意義な散歩となります。年齢が低ければ低いほど得られる情報というものは多くて密が濃ければ良い方が決まっています。犬のためを思うのであれば見たことない世界で多くの経験を積ませてあげるというのも飼い主の務めというものです。
そういう意味では散歩コースを一定にするのではなく、毎日変えるというのも一つの手でしょう。犬は基本的に何処に連れて行かれようとも飼い主が一緒にいれば基本的に平気という生き物です、悪戯にそばから離れるといったことがなければ安心して愛犬は喜んで探索を続けていきますから、生暖かい目で見守ってあげると良いでしょう。少し視界から消えてしまうとそれだけでパニックになってしまいますので、その点については注意をしなくてはいけません。
犬には帰巣本能が存在するという説がありますが、その具体的なメカニズムというものははっきりとしていません。地図を頭の中でマッピングする能力を持っている。磁力を元にして地形の特性を把握しているなど諸説存在していますがどれもが確信に近いところには存在していないためにいまだ研究段階で留まっているのが現実的なところとなっています。また世界にはそんな犬の帰巣本能というものを証明するように、何千キロという距離から無事に帰ってくるという逸話も実際に存在しているというのですから、あながち犬にはあるのかも知れませね。
私の体験ではさすがにそこまで大掛かりな話は存在しないのですが、こっそりと脱走した愛犬がなんと夜中にひょっこりと家の玄関前でうろついていると言うことがありました。最初こそ不審物が蠢いているという印象で窓から覗き込んで見ると、上目遣いで愛犬との微妙な時間が流れたのですが名前を呼ぶと嬉しそうに乗り出して甘えてくるということがありました。脱走してからどれくらいの時間が経っていたのか分かりませんが、きちんと自宅に帰ってこれたということだけが幸いでした。怒るにしても悪いことをしたという自覚がない真っ直ぐにで純粋な瞳だったこと、またその場で怒っても何に対して怒っているのか分からないだろうと言う事でその後深夜の散歩に行くことになった的な話があります。
犬に帰巣本能があるかどうかは気になるところではありますが、もしあったらはぐれても無事に帰ってくる可能性は無きにしも非ずということなのかもしれません。ただ日本では道端で犬が単独で歩いているという事態を見過ごされることもなく、そのまま保健所へと連行されてしまうのではぐれないようにするのは当然のこととしておくと良いでしょう。そもそも愛犬とはぐれてしまえばもう二度とあえなくなってしまう可能性もある、犬の散歩はそういったリスクもあるからこそ飼い主と一緒にいれば絶対に安心だということを愛犬に教えるのも大事なことになります。どこにいても飼い主といっしょ、いつでも一緒にいると安心させることで犬との絆はより深まっていくでしょう。
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